管理職を目指せる道づくり
業務内容を教えてください。
入社から15年間は営業部に在籍していました。営業部は売る側です。納品請求書の発行や、お客さまとのやり取りが主な仕事でした。購買管理部へ異動してからは、買う側になりました。先方から送られてきた請求書と自分たちが買ったものが合っているのか、内容を確認して支払処理をしています。また、工場からきた購入品や製造部材の手配、工事の発注などもしています。
入社を決めたポイントはなんでしたか?
前職で営業業務を経験していたことから、そのスキルを活かせそうな職種を探していました。また、入社当時は子どもが幼かったため、急な体調不良を考慮し、居住地から近い場所であることもポイントでした。実際に有給休暇が取りやすく、子育てへの理解がある環境です。子どもの急病時には、「子ども優先でいいよ」と、言ってくれる上司に恵まれました。
過去の業務経験はどのように役立っていますか?
もともと営業業務をしていたので、入社後もスムーズに経験を活かせました。ドラム缶の知識はありませんでしたが、1つ1つ業務をこなしていくなかで、確認をしながら覚えていきました。営業部でお客さまの受注状況を把握できていたため、購買管理部に異動してからも、無理なく仕事に慣れることができました。
この仕事をしていて良かったと感じたエピソードを教えてください。
女性社員初の管理職に昇進したことです。2人目の子どもの妊娠時、社内で初めて産休制度を取得しました。当時は、男女雇用均等法ができたとはいえ、女性が昇進をするのは難しい時代でした。しかし、産後に職場復帰した後も、性別に関係なく、仕事に対する姿勢を評価してもらえる環境でしたので、モチベーションになりました。入社当時、女性社員は数名しかいませんでした。そこから事務所に、製造部、品質管理部ができて、会社自体も成長していき、女性社員が増えていきました。現在の男女比は8:2です。これからも女性が自分らしく働き、昇進しやすい職場づくりに貢献していきたいです。
これまでの仕事で印象深かったことはありますか?
材料の接着剤が不足となる事態を乗り切ったことです。お客さまは、部品や材料が変わることをシビアに考えられているので、変更の際には必ず半年以上前に許可を取らなければいけません。しかし、私が営業部で働いていたころに、接着剤を仕入れていた業者が、当社に相談なくA接着剤からB接着剤に変え納品したことがありました。お客さまに承認を得るには時間がかかるため、半年分のA接着剤を確保する必要がありましたが、業者から購入ができず、頭を抱えていたときに、ふと、「A接着剤って文房具屋さんには売っていないの?」と疑問に思いました。昔でしたので、分厚いタウンページの冊子をめくり、大阪だけでなく東京の文房具店にまで電話をして、接着剤を探しに行きました。そのおかげで、無事に半年分の接着剤を確保できたのです。私の何気ない一言で、会社の大きな損失を防ぐことができたのだと喜びを感じました。
会社の雰囲気を教えてください。
役職で呼ぶ文化が廃止されたため、上下関係なく話しやすい雰囲気になりました。例えば、私であれば、社長のことを、さん付けで呼ばせてもらっています。また、私自身が管理職に就いていることから、入社したての女性社員が緊張しないよう、自分から話しかけるようにしています。世代が異なる社員とも上手く関係が築けているのは、話しかけに温かくこたえてくれる後輩社員のおかげだと思っています。
残業はどのくらいありますか?
始業時間は8:00、終業時間は16:30ですが、生産終了時間が17:00までなので17:00まで残ることが多いですが、メリハリをつけるように心がけています。特に用事があるときには定時に退社をしています。
今後の目標やビジョンを教えてください。
女性を管理職にして良かったと思ってもらえるように活躍したいです。また、結婚、出産をしても、辞めずに働ける道を示せたと自負していますので、これからも女性社員がスキルアップし、管理職を目指せる道づくりをしていきたいです。別件にはなりますが、購買業務の完全システム化も目標にしています。紙を使う発注方法が残っているので、デジタル化を進め、業務効率を良くしたいと考えています。
ダイカンで働きたいと考えている人へのメッセージをお願いします。
「ものをつくりたい」という前向きな気持ちをもつことが大事です。やりがいをもって仕事に向かい、笑顔で仕事ができるといいですね。性別を問わず、努力をすれば役職に付ける職場です。ものづくりの楽しさに、一緒に携わってもらえたら嬉しいです。